闇金業者も…。悪徳ファクタリングはどのようにして見抜く?

闇金業者も…。悪徳ファクタリングはどのようにして見抜く?

ファクタリング利用で重要なのが業者選びです。中には闇金まがいの手口で追い立てる悪質業者もいるので要注意です。こちらでは、悪徳ファクタリング業者の特徴や手口、実際に起きた事件、口コミサイトの評判の傾向などをご説明します。

悪徳ファクタリング業者の特徴と手口

ファクタリング利用の際は、優良業者と悪徳業者の見分けをつけておくのが大切です。その判断材料とするためにも、悪徳業者に見られる特徴と具体的な手口を知っておきましょう。

 

悪徳ファクタリング業者の特徴とは?

手数料が高すぎる

ファクタリングの手数料相場は売掛金の10~20%程度です(3者間の場合、2~9%)。回収リスクや売掛先の信用なども加味されるとはいえ、相場を大きく上回るような手数料を請求する業者は警戒してしかるべきです。なかには30%以上もの手数料を差し引く業者もあるので注意しましょう。

 

手抜き審査

「提出書類が少ない」「ろくに審査された形跡がない」など、審査が極めて簡素な業者は要注意です。もちろん優良業者のなかにも提出書類が少ないところはありますが、不安な場合は複数の業者から見積もりをとり、信頼性を見極めましょう。

 

実態が不透明で何となく不審

「ホームページがない」「会社情報が不明確」など、会社としての体裁を疑うようなファクタリング会社もあります。サービスを運営している企業の情報に関しては、利用前にしっかりと調べてみる必要があるでしょう。

詐欺まがいの手口に要注意

ここでは、悪徳業者がよく使う手口を具体的に見ていきましょう。

誇大広告で勧誘し、審査や契約後に請求

格安な手数料は魅力的ですが、悪徳業者はその心理につけ込んで誘い込みます。「他の業者は20%ですが、うちなら5%で引き受けますよ」などと甘い文句で誘いながら、いざ審査や契約後になって説明外の費用を請求するのです。資金繰りに余裕がなく切羽つまったときなどはこのような手口にのせられやすくなります。

 

入金額を勝手に減額

手数料を差し引いた金額が入金されるはずが、売掛金の半額程度しか入金されていない。クレームを申し出ても「手付金がかかっています」「担保がなかったので保証金が発生しています」など、勝手な言い分で費用を差し引くのが悪徳業者のやり方です。

 

売掛先に債権譲渡を無断で通知

2者間ファクタリングでは、売掛先に債権譲渡を知らせずに契約します。利用者はそのつもりで契約したにもかかわらず、実は無断で債権譲渡登記されて取引先から不信感をもたれた被害もあります。このような業者に引っかからないためにも、HPはあるか、素性は確かか、悪い評判はないか確認することが大切です。

違法ファクタリング・闇金業者にも注意

過去には、ファクタリングを装った会社が違法行為で摘発された事例があります。

 

以下は、2017年1月に起きた事件の概要です。

ファクタリングを装い高金利で貸付を行ったとして、二業者の元経営者や元従業員ら8人が大阪府警に逮捕される。

逮捕容疑は、運送会社経営の男性から譲渡を受けた売掛債権を担保に利息制限法を上回る金利で貸し付けた貸金業法違反。

元経営者らが行ったのはファクタリングではなく、無登録・違法金利の違法貸付だった。

 

ファクタリングの法整備が十分でないために、闇金業者による悪質な犯罪行為も起きています。

ファクタリングは、売掛債権を売却した先の会社から現金を得る資金調達法です。手数料は回収した売掛金から一定額引かれます。

売掛債権を担保に利息付で返済を迫られたら、それは借入でありファクタリングとはいいません。

このようにファクタリングを装いながら近づく闇金業者もいるため注意してください。

口コミで見る「優良と悪徳の見分け方」

疑わしい業者の混在を考えると、信頼すべきファクタリング業者の選定は難しく思うかもしれません。言うまでもなくファクタリングでは業者選びが重要となってきます。そこで、ここでは口コミサイトに掲載される「優良業者」「悪徳業者」それぞれの評判を参考に、両者を見分けるポイントがどこにあるのかについて考えてみます。

 

口コミで見る「優良業者の評判」

安心して依頼できるようなファクタリング業者は、口コミで以下のような評判があります。

・対面審査で安心の契約

・2者間に3者間、買取ファクタリングや医療ファクタリングなど取り扱うサービスが豊富

・全国出張可能

・東京商工会議所に所属

・少額や個人事業主にも対応

・料金体系がオープン

口コミで見る「悪徳業者の評判」

口コミで以下のような評判がある業者は「悪徳」の可能性が大です。

・契約前に聞いた手数料と契約後に請求された手数料の額が異なる

・ヒアリングもろくに行わず、書類の提示も求めない

・面談もなく契約できる

・担保や保証人を要求された

・支払いの遅れを理由に脅迫まがいの文句で支払いを迫られた

 

まとめ

困ったときの資金調達法として便利なファクタリングですが、悪徳業者に引っかからないように依頼したいものです。こちらでご紹介した業者の特徴や手口、事例などを参考に優良業者を見つけてください。口コミサイトなども判断材料として有効です。