決済代行に必要な手数料にはどんなものがある?
サービスを選ぶ際のポイントについても解説

決済代行に必要な手数料にはどんなものがある?<br>サービスを選ぶ際のポイントについても解説

決済代行サービスを利用する際には手数料が必要になりますが、決済サービスの種類によって必要な手数料の金額は異なります。また、手数料にはそれぞれ種類があるため、サービスを利用する際にはよく注意しなければなりません。今回は、決済代行サービスの手数料について解説いたします。

 

決済代行サービスに必要な費用

初期費用

決済代行サービスを利用してECサイトに決済システムを導入する場合は、まず決済機関の審査や決済環境のシステムの構築が必要になります。これらの作業に必要な手続きやシステム構築の代行手数料として、初期費用が発生します。サービスによっては無料の場合もあります。

 

基本月額料金

基本月額料金は、決済システムの利用や運用などに関わる費用で、利用する件数や利用の有無にかかわらず毎月固定で必要な費用です。初期費用と同様に、サービスによっては無料の場合もあります。

 

各種手数料

決済代行サービスを利用する場合には、各種手数料が必要になります。

決済代行サービスの利用によって発生する手数料には様々な種類があり、決済手数料やトランザクションフィーなどもそのうちの1つです。手数料の種類によってそれぞれ特徴が異なるため、次の章で詳しく解説いたします。

 

決済代行の手数料の種類

決済手数料

決済手数料とは、決済代行サービスを利用した際に支払う手数料のうち、決済金額対する手数料のことを言います。決済の方法(カード払い、請求書払いなど)や使用するカード会社、利用する決済代行サービスによって手数料は異なります。決済手数料は、決済代行サービスを契約する際の見積もりで提示されることがほとんどですので、契約前に手数料を確認しましょう。

 

トランザクションフィー

トランザクションフィーとは、決済の記録を銀行などにデータとして転送する際にかかる1件あたりの通信費用のことを言います。1件ごとの決済につき一定の手数料が発生するという仕組みで、その手数料金額はサービス内容によって異なります。中には無料で利用できる場合もあります。基本的にトランザクションフィーは決済1件につき定額ですので、決済金額にかかわらず同じ手数料が必要になるため注意が必要です。そのため、少額決済がメインで発生するECサイトなどの場合は、決済手数料が安い場合でもトランザクションフィーで手数料の総額が高くなってしまうことがあります。

 

振り込み手数料

決済代行サービスを利用した場合、決済後の売上金は決済代行サービス会社から指定口座にまとめて入金されます。その売上金を指定口座に振り込んでもらうために必要な手数料が、振り込み手数料です。振込手数料は会社によっては無料に設定されている場合もあり、振り込み金額や入金サイクルによって金額設定されていることが多いようです。

 

取り消し処理手数料

決済処理の取り消しを行う際には、取り消し処理1件ごとに手数料が発生します。取り消し処理が決済後に多く発生してしまうと、取り消し手数料が高額になってしまう場合があるので注意が必要です。取り消し処理手数料の相場としては、1件につき5円前後と言われています。取り消し処理が多く必要になることは稀ですが、この手数料についても頭に入れておく必要があります。

 

決済代行の手数料について考える際のポイント

複数社から見積りをとる

先述したように、決済代行サービスによってそれぞれ手数料は異なります。そのため、自社の事業内容や希望する決済手段について、しっかりと決済代行サービス会社に伝えて見積りを作成してもらう必要があります。また、単に料金が安いからというだけでサービスを選んでしまうと、利用を考えていた機能やサービスを利用できない場合もありますので、契約の前にサービス内容をしっかりと比較・検討することが非常に重要です。

 

サービスによるオプション機能の差を確認する

決済代行サービス会社によっては、追加料金を支払うことで様々なオプションサービスを利用することができる場合もあります。オプションサービスの機能を利用することで、更なる業務の効率化や、売り上げ拡大が期待できます。オプションサービスは決済代行サービスの運用が開始された後からでも追加できる場合もあるので、オプションサービスについてよく確認しておくようにしましょう。

 

決済代行サービスを利用するために必要な費用は、初期費用や決済時に発生する手数料など、様々なものがあります。決済代行サービスを導入する際に、様々なコストが発生することは見落とされがちですが、過去の実績などから発生するコストを試算する事が重要です。

 

手数料について考える際には、請求代行サービス会社にきちんと見積りを作成してもらうようにしましょう。また、オプションサービスを利用する場合にかかる金額についても考えておくことで、更なる業務の効率化や売り上げの拡大を実現することが可能になります。